白砂糖はそんなに悪いのか?(Vol.2)
白砂糖よりも黒砂糖や三温糖の方が健康のためにいいと言われています。
その違いはなんでしょうか?
【白砂糖と黒砂糖は食品全体から見れば五十歩百歩】
白砂糖はビタミンやミネラルなど栄養がないといわれます。確かに製造過程で不純物を取り除いていくので、それらの成分も取り除かれてしまいます。そういう時によく言われるのが、黒砂糖にはカルシウムが含まれていて体にいいと・・・。
しかし、黒砂糖のカルシウムは原料のサトウキビに含まれているのではなく、凝固させる時に使う石灰乳のカルシウムが精製されずに残っているだけなのです。それも牛乳などに含まれるカルシウム量からすればごくわずかです。カルシムウを取りたいのであれば、黒砂糖を摂るのではなく、牛乳を飲めばいいことです。
【ましてや三温糖は茶色が付いただけ!】
白砂糖より、少々お値段の高い三温糖は少し色が付いているので、白砂糖よりも栄養面でいいように思われています。しかし製造工程を確認すると、白砂糖を作ったあとの糖液を再び煮詰めて取りだしたもので、加熱していくうちに焦げて茶色の色が付くだけです。
つまり白砂糖に色が付いただけのものです!
【まとめ】
砂糖は料理やお菓子作りなどの使用目的に合わせて選ぶものです。栄養面だけで黒砂糖や三温糖を選び、白砂糖を選ばないのは上記の理由からもおかしな話です。
白砂糖ばかりでなく、米やでんぷんなどの炭水化物はショ糖で出来ています。
炭水化物、たんぱく質、脂質などの体に不可欠な三大栄養素でも、もちろん摂りすぎは禁物です。それと同じく、白砂糖も適量であれば脳や体のエネルギー源としてとても大切なものです。