アンチエイジングな健康生活倶楽部

日々の健康や美容のこと、お掃除のことなど暮らしに関することをのんびりと綴っていきます。

白砂糖はそんなに悪いのか?(Vol.1)

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最近はよく白砂糖の害の記事を目にします。

漂白してある、人工的な食品、化学物質が入っているなど・・・。

でも本当のところはどうなのでしょう?

 

砂糖の原料に問題はない

砂糖はさとうきびやてん菜が原料です。これらの植物の中には空気中の二酸化炭素と水を原料として生成されたショ糖が蓄えられています。このショ糖が砂糖の主成分です。

 

では砂糖の製造工程に問題があるのか?

<まずは原料糖を作ります>

・サトウキビを砕いて汁を搾ります。

石灰乳を加えて加熱して、不純物を凝集、凝固させ、沈殿させます。

・上澄み液を煮詰めて結晶を作ります。

・遠心分離器にかけて、結晶を取り出します。

 

原料糖の出来上がり!

 

ここで気になるのは石灰乳ですよね。これは後程の精製の時にも出て来ますが、水酸化カルシウムの懸濁液のことです。石灰乳は不純物にくっついて、一緒に沈殿する役目なので、砂糖の原料には入りませんし、こんにゃくを凝固させるのに使う場合は、そのまま残ります。つまり食べても問題のないものです。

 

<原料糖を精製糖にしていきます>

・原料糖を糖蜜で洗った後、遠心分離器にかけて振り分けます。

・振り分けした結晶をお湯に溶かします。

・石灰乳を加えて、炭酸ガスを吹き込んで、生成する炭酸カルシウムに不純物を取り込み、沈殿させます。

・不純物をろ過して取り除きます。

・糖液をイオン交換樹脂や活性炭などを通して、糖液中の色素などの不純物を吸着させて取り除きます。

・糖液をさらに濃縮して結晶を作り、遠心分離器にかけて結晶を取り出します。

 

 これで砂糖の出来上がり!

 

砂糖が白いのは漂白!?

製造工程をみてわかるように、不純物を凝縮、沈殿させてろ過したり、活性炭に吸着させて取り除くだけで、漂白などの化学的な処理を行って砂糖の物性を変化させるわけではありません。純粋な砂糖の結晶は無色透明で、結晶が光を乱反射するために白く見えます。雪や氷が白く見えるのと同じことです。

一部のメディアなどでセンセーショナルに「砂糖の漂白説」が流れることがありますが、実質はそのような事実はないと言えると思います。

 

 

白砂糖は成分や製造工程上は問題ない

上記の説明で分かるように、白砂糖そのものに粗悪な物質が入っている様な事はありませんので、過剰に避ける必要はありません。ただし、何でもそうですが過剰に摂取するのは良くないです。

 

Vol.2へ続く