アンチエイジングな健康生活倶楽部

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ノンシリコンシャンプーって、ホントにいいの?

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ノンシリコンシャンプーって、ホントにいいの?

最近はCMでも店頭でも、シャンプーはノンシリコンが謳われて、シリコンが入っていないシャンプーは髪や頭皮の健康に良いというイメージが浸透してきています。 少々値段が高くても、ノンシリコンシャンプーを買いたいと思う人は増えています。

シリコンって一体、何でしょう?

シリコンの正式な名前はシリコーンオイルといい合成ポリマーの一種です。

  • ジメチコン
  • シクロメチコン
  • シロキ
  • シリカ
  • シリル
  • シラン
  • メチコン

これらがシャンプーの成分名に入っていたら、シリコンが入っています。 シリコンは即効的にキューティクルに吸着する性質があり、使ってすぐに髪の毛がサラサラになり髪質が良くなったように感じる働きがあります。しかしシリコンは髪の表面をコートするだけで、髪に浸透して保湿したり、補修する効果はありません。また、髪への吸着力がとても強いので、パーマ剤やカラー剤が浸透しにくくなります。 ただ、よく言われている、シリコンは毛穴に詰まるから良くないと言われますが、網目状の形状なので、毛穴を詰まらせる可能性は低いと考えられます。

ホントに悪い奴(成分)は他にいた!

シャンプーは薬事法で全成分を分量の多い順に表示しないといけません。 最初に表示してあるのは水です。これに続いて、下記の成分が、ほとんどのシャンプーに入っています。

硫酸系     ラウリル硫酸Na
        ラウレス硫酸Na
        パレス硫酸Na

スルホン酸系  オレフィン(C14-16)スルホン酸

これらの成分は洗浄成分として入っている合成界面活性剤です。

最もよく使われているのが硫酸系洗浄成分です。

硫酸系成分は、石油を原料として作られていて、泡立ちが良くて、値段が安いため市販のシャンプーの8割以上に使われています。とても強い脱脂力とたんぱく質変性作用があります。 脱脂力の強い成分は、頭皮の健康に欠かせない保湿因子(NMFやセラミド)を強力に洗い流してしまいます。保湿因子のない状態で頭皮が外界の刺激にさらされ続けると、髪がやせて、つや、こしがなくなり、抜け毛の原因となります。

次に使われているのがスルホン酸系洗浄成分です。

オレフィン(C14-16)スルホン酸などのスルホン酸系は、植物油から作ることができるため「自然派」「植物由来」「天然」などを宣伝文句にしたシャンプーによく使われています。また、旧表示指定外成分のため、いわゆる「無添加」を謳ったシャンプーの洗浄成分としてもよく使われるものです。 ところが、オレフィン・スルホン酸は、実は洗濯用・住居用の洗剤としても広く使われている成分です。洗浄力が大変強く、脱脂力、タンパク質変性作用は硫酸系成分に匹敵する強さがあります。また魚毒性は一般にシャンプーに使われる洗浄成分の中では最強とされています。天然、無添加を謳ったシャンプーであれば安全性が高いとは限りませんので注意が必要です。

まとめ  髪や頭皮に良いか悪いかは、シリコンよりも洗浄成分がポイント!

市販のシャンプーは、洗浄成分にラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naが使ってあることが多く、洗浄力、脱脂力が強くて、髪や頭皮の潤いを奪ってしまいます。それを隠すためにシリコンを利用して、髪の毛がサラサラになり髪質が良くなったように感じさせます。 ノンシリコンと書いてあっても、洗浄成分が市販のシャンプーと同じであれば、高いお金を出して頭皮の健康を奪って、髪がきしむだけになりかねません。 シリコンが入っている、入っていないで選ぶよりも、洗浄成分をチェックしてみて下さい。